子供を虫歯にさせないために 
小児歯科リコールシステム（母親教室・小児歯科検診）について
介
小児歯科リコールシステムを導入してから、たくさんのお母様方とお会いするようになりました。多くの方が1歳からずっと定期的に来院してくださっていますので、その間毎日の生活の様子や、成長、いろいろな悩みや、問題、家庭の事情などさまざまなお話をお聞きすることができます。私も子供をもつ母親の一人として、共感したり、いっしょに悩んだり、子供さんの成長には「○○できるようになってすごいねえ」と心から喜んだりしています。どのお母さんも「子供を虫歯にさせたくない」という気持ちは強くもっておられるのですが、それがなかなかむずかしい。
「歯もみがいているのに」「そんなにお菓子ばっかり食べてないのに」なんで…
と思ってらっしゃる方がほとんどではないでしょうか。また、いったん虫歯が発生しだすと、「こんなにみがいているのになんでまた新しい虫歯が…」と落ち込んでしまわれるお母さんも少なくありません。
虫歯というのはいろいろな要因が影響しあって、できたり、できなかったり、進んだり、進まなかったりしているのです。ですから毎日の生活が大きく関与します。
ただ、「歯をみがかないとだめです。」「食生活を整えて」と言われてもピンとこなかったお母さんも虫歯のできる仕組みを理解してもらい、理論的に何のために何をどうすれば良いのかという説明をすると「なるほど。そういうことか。」と納得しておられるようです。
実際、毎日、歯のことばかり考えてはいられません。他のしつけもしなければならないし、病気をすることもあるでしょう、お友達との関わりもあるでしょう、いっさい甘いものはだめ、食べたら必ずすぐみがく…というのを死守しようとすれば子供もお母さんもかなりのストレスがたまるでしょう。そこまでしなくてももっと合理的に効率良くできないものかといろいろ考えたことを土曜日の「母親教室」でおはなししています。
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